知床の世界自然遺産

 北海道の東北端、オホーツク海と根室海峡に挟まれた知床半島が、世界自然遺産として登録されたのは2005年7月ですので、記憶に新しい方は多いのではないでしょうか。日本の世界自然遺産としては、尾久島、白神山地に次いで3番目の登録です。

 それでは、知床が世界自然遺産に登録された理由を世界遺産登録基準から見てみましょう

 世界遺産登録基準(9)
「陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。」

 →知床は、海と川と森が渾然一体となった生態系をもち、海洋生態系と陸上生態系が相互作用をなす顕著な例です。その他に類を見ない生物生産は、流氷の形成に大きな影響を受け、流氷が漂着する海岸としては世界最南端の地です。

 世界遺産登録基準(10)
「生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。これには科学上または保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる。」

 →知床は、オオワシやシマフクロウ、シレトコスミレなど、絶滅危惧の動植物が生育する地域です。またサケ科の魚類、トド、クジラ類などの海洋哺乳類の生存にとって重要な海域を含み、世界的に絶滅の危機にある海鳥の生息地として重要な場所です。


 以上が知床が世界自然遺産に登録された理由なのですが、これほど貴重な自然がそのまま残っている地域が日本にあるとご存じでしたか。とても貴重な地域ですね。知床の自然は未来永劫そのまま残していきたいものです。

 もし観光に行かれるときは、次の「知床散策三つの心得」を覚えておいてください。

 1野生動物にエサをやるのはタブー
 2知床はヒグマの棲み家
 3エゾジカとの衝突事故に注意
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